ちょス飯の映画評

 『スペース・カウボーイ』  ★★★★☆
 

スペースカウボーイ 特別編 [DVD]

スペースカウボーイ 特別編 [DVD]

 1958年、宇宙飛行士の座を、猿に奪われた空軍の宇宙飛行士候補生だった4人の男たちが1998年、苦しい訓練を積んで、遂に宇宙へ飛び立つという夢のような荒唐無稽な物語。
 爺さんたちは、70過ぎて老眼になり、体力も衰えている。それぞれの仕事を持ち、老後をつつがなく暮らしていたのだが・・・。
 彼らが宇宙へ行かねばならない理由が、すごい。
 人工衛星に搭載してあるアメリカ製のの通信機器の不調を、当時制作したじいさんが直しに行くというのだ。しかも、ソ連製の人工衛星をキャッチして乗り移り・・・。早くしなければ、その人工衛星は地上に落下してくるという。

 何故、宇宙開発競争が盛んだった当時に、敵国にその機器が渡ったのか、果たして、爺さんたち4人組は地球の危機を救えるのだろうか。

 これだけでも、手に汗握る展開だが、コミカルで馬鹿にしていた若者たちがだんだん爺さんたちを見る目が変わってくる。70代と30代の恋愛模様ま描かれる。

 最後には、もっとも恐ろしい大どんでん返しとも言える危機が待っていた。これには、度肝を抜かれた。
 
 これは大人の漫画、ヒーロー物とも言える。爺さんたちが皆、かっこよかった。頼もしかった。

 今では缶コーヒーのCMに出ている、トミー・リー・ジョーンズがまたかっこよかった。クリントーイーストウッドの作る映画は、どれも面白い。