案ずるより産むが易し

 偽嫁に、偽孫を3才児対象のプレ保育サークルに連れて行ってほしいと頼まれて、引き受けたは良いが、・・・。いかんせん家から坂をだらだらと登り、また降り無ければならない所での開催だ。
 このところ左のかかとが痛くてたまらない、chosu-manma。歩いて20分位のところだが、果たして行き着けるだろうか。
 不安なので、孫の送迎は嫁に頼み、(その間彼女は仕事)chosu-manmaは、巨体を二本杖を使ってよちよちと移動させることにした。
 シナノと言うメーカーのものを注文して取り寄せ、予行練習してこの日を迎えた。

 色はピンクだ。

 あにはからんや、すいすいと坂を登り、降りて会場で偽嫁と偽孫の到着を待つこと10分。無事にミッションをコンプリートできた。
 孫がママがいないければいやだ、と泣いたらどうしようかと心配したが、杞憂に過ぎなかった。

 「昨夜chosu-manmaばあちゃんと明日は遊ぶんだよ」と言った所、孫は大喜びしていたのだそうだ。にっこりとして、にせばばちゃんを見る偽孫。嬉しい嬉しいchosu-manma。


 保育士の指導は少なく、踊りもお遊戯も何もできない子ばかり。母親が先生の真似をして鳩ぽっぽ体操やミッキーマウスマーチを踊った。27年前、chosu-manmaも3歳のchosuとこうやって遊んだものだった。お母さんたちは、必死によその子に乱暴させないように、おもちゃをとりっこしないようにと気を遣っていた。
 自分もそうだったなあと思い返す。迷惑をかけてはならないそればかりをこどもに教えてきた。もっと自由にさせるべきだったのだろうか。多少、子供同士の衝突も必要だ。が、まだママが見ていられる間はこれでいいのかもしれない。