24日 人生初のモデル

 じじばば絵画教室で、二回続けて人物のクロッキーをしている。前回は先輩方が、入れ替わりながらモデルを務めてくれたので、今回はchosu-manmaもやってみた。

 長いごま塩の髪の結んであったゴムを取って、ぱらりとおろして自作の紫陽花の形に編んだ生成りの帽子をかぶり、片足を伸ばした体育座りで、一点を見つめたポーズ。横向きに座った。10分間は長かった。足腰が痛いので、壁に背中をもたれかけて、床に座ることを思いついたのだ。

 その後、他に続く人がいなくて、ひとりのじいさんが何度も出てきて、これはみすぼらしい風体なのであまり描きたくなくなったが、仕方がないのでがんばって描いた。

 10分で動きをとらえる練習をしたが、もう少し時間がほしい。

 しかし、動くものの動きを止めて描くのではなく、動いている一瞬をとらえることの練習なのだ。

 描いているうちに、モデルのひとびとのことを好もしく感じるようになった。不思議だが、皆のために自分をさらしてくれることへの感謝と、ひとりひとりの今までの人生を思った。