ハカラメ

 テグラ・ロルーペ女史の肖像を新聞記事の写真から、木炭で描いた。似ていないが、彼女の素晴らしさに敬意を表して、内面の美しさを描けたと自己賞賛している。
 南スーダンから逃れてきた陸上選手や、シリアの水泳選手などを率いて、彼女は自分の財団で難民選手を鍛え、リオ五輪に出場させる道を作った。
 世界中が平和になるためのスポーツの祭典が始まる。



 近所のマンションの人に、通りすがりに植木を誉めたら
差し上げますよ、と小さな多肉植物を一株もらった。
 冬、ほとんど枯れてしまったが、なんとか生き延びてほしいと世話をしていたら、知らぬ間に元気回復。だんだんと五枚くらいに葉が増えて、うちわのように広がっていった。昨日は、ベランダでびっくり。その葉の上に小さな芽キャベツのような、かわいい芽がふち飾りのように、葉の周囲にきゅっと数枚の葉を丸めて乗っている。一枚に五個も六個も。
 おやおや、下を見ると、既に植木鉢の土の上で、育っているではないか。
 ネット検索すると、「ハカラメ」セイロンベンケイソウと言う名前だった。
 なんて、可愛らしい。知らないうちに、花も咲かぬうちに次の世代を生み出していた。
 小さい芽を、愛でたくて机の上に小さいお皿を置いて、そこで育ててみようと思った。
 嬉しい。