7年ぶりの便り

 chosu-manmaが、趣味で発行しているD紙を、返事のない人にも送り続けていたが、7年ぶりにBさんから、切手2シートと近況を知らせる手紙が2日に届いた。

 内容は、母と親友を3年前の3月、ほぼ同じ頃に亡くしたということ。その数年前から母親の看病をしてきたが、親友は癌告知から1年で亡くなったとあった。
 
 母の死後父(90歳)の家事介助をしてきたが、うつ状態になり東京の自宅アパートで養生中とのこと。

 chosu-manmaの便りに対する感想は何もない。
 一人暮らしのアパ−トを何年間も留守状態で借りていたのか、仕事をしないでどうやって大東京で食べていくのか、と不安になった。

 近況を知らせてくれたお礼と、愛する人を失ったBさんに寄り添う手紙を3日午前中いっぱいかけて書き上げ、昨年彼女に似合うと思って買ってあった、こげ茶色の3シーズン切られるコートと自宅にあった備蓄食糧、手つくりのかんとりー人形を入れて、りんご箱に入れて送った。

 不要だといわれるかもしれない、迷惑かもしれないとも思ったが・・・。

 4日、夜Bは、「食糧はいただきますコートと人形は要らない。送り返す。」と電話をしてきた。実に20数年ぶりに聴く彼女の声。
 chosu-mnamaは 「捨ててくれても構わないし、誰かに上げてほしい、資源回収のとき捨ててもいいよ、送料が勿体無いから」と言ったのだが。

 うつ状態とは思えないほど、しっかりとした声で、はきはきと元気そうで心はとがったままだった。無事で居てくれてうれしいよ。

 明日からまた故郷の父に会いに行くそうだ。5日から父が入院すると。

 女一人、自立して生きていくということは本当に大変なことだ。

 他人の情けは無用。相手からの贈物をもらってやって、相手を喜ばせてやろうとは、思わない。