屁のような人生

 水木しげる先生は、屁を好んで描いた。自分の人生そのものまで、屁であると言い放っている。
 鼻くそをほじっていたり、屁を垂れたり、トイレで大便をしている様子を好んで描いていた。

 それにしても屁とは、これいかに。

 屁や糞の話、汚らしい、お下劣な話が先生は大好きだった。滑稽で、哀しい。

 会葬お礼に頂いた、葉書きに「好きなことをやりなさい」という鬼太郎と目玉オヤジ、ねずみ男の水彩画を頂いたが、裏に「人生は屁」と書いてある。

 先生の自伝のあとがきからの引用だが・・・。可笑しくて涙が出て、笑えた。