歯の冠が取れる!

 昨日、ガムを噛んでいたら、いきなり取れてしまった歯の冠を付けてもらいに行く。女医さんはなかなかの美人で、やさしい。歯の治療は手先が器用な女性に向いているのだろう。

 昨日はリハビリの後で、左膝のMRIを撮った。左膝の裏に球状の丸いものがあるから、腫瘍かも知れぬということで。
 医療機器の無い時代には、医者は聴診器と指をとんとんと患部を打ち、反響音で判断したのだろう。

 リハビリとMRI検査代で5000円ちょっと。もっと高いかもしれないと、びくびくしていた。ほっとする。
 




ちょス飯の読書日記
『愛を笑いとばす女たち』   ★★★☆☆

愛を笑いとばす女たち

愛を笑いとばす女たち

 坂東が、世に認められて小金を貯めた時期に書かれたのだろう。
 タヒチで土地と家を買い、海を眺めてのんびりと暮らそうとするが、家や庭の手入れだけでも大変だ。自然の力の凄さ、はびこる植物の根をばっさばっさと刈り取らねばならない。

 地元の人々との交流や日本の文化を再認識したり、男優勢社会に対する批判、読書遍歴から著者のひととなりを分析したり、性愛の自由がキリスト教によって、奪われたことなど、彼女の見識が書かれている。

 ゴーギャンが、イギリスからここへ来て大作を描くが、幼な妻ともいえる少女を父親から金で買い、妻にしてモデルとする。対等ではない夫婦関係だろうとわたくしは想像していたが、坂東は性交を満喫しようと少女の肉体は、ゴーギャンを翻弄しただろうと。

 なるほど。

 ただ、召使かマネージャーを雇って、生活には力を使わず執筆に専念してほしかった。坂東は、イタリア、バヌアツ、鎌倉、四国の山奥などいろいろなところへ転居を繰り返していたが、・・・。

 もっとゆっくり、じっくり時間とって書いてほしかった。逆に、短い人生だと分かっていたから、行きたい所へはどこへでも迷わず行き、住みたいところへも躊躇せず住んだのだろうか。
 
 切ない。