歯の冠が取れる!
昨日、ガムを噛んでいたら、いきなり取れてしまった歯の冠を付けてもらいに行く。女医さんはなかなかの美人で、やさしい。歯の治療は手先が器用な女性に向いているのだろう。
昨日はリハビリの後で、左膝のMRIを撮った。左膝の裏に球状の丸いものがあるから、腫瘍かも知れぬということで。
医療機器の無い時代には、医者は聴診器と指をとんとんと患部を打ち、反響音で判断したのだろう。
リハビリとMRI検査代で5000円ちょっと。もっと高いかもしれないと、びくびくしていた。ほっとする。
ちょス飯の読書日記
『愛を笑いとばす女たち』 ★★★☆☆
- 作者: 坂東真砂子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/06
- メディア: 単行本
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坂東が、世に認められて小金を貯めた時期に書かれたのだろう。
タヒチで土地と家を買い、海を眺めてのんびりと暮らそうとするが、家や庭の手入れだけでも大変だ。自然の力の凄さ、はびこる植物の根をばっさばっさと刈り取らねばならない。
地元の人々との交流や日本の文化を再認識したり、男優勢社会に対する批判、読書遍歴から著者のひととなりを分析したり、性愛の自由がキリスト教によって、奪われたことなど、彼女の見識が書かれている。
ゴーギャンが、イギリスからここへ来て大作を描くが、幼な妻ともいえる少女を父親から金で買い、妻にしてモデルとする。対等ではない夫婦関係だろうとわたくしは想像していたが、坂東は性交を満喫しようと少女の肉体は、ゴーギャンを翻弄しただろうと。
なるほど。
ただ、召使かマネージャーを雇って、生活には力を使わず執筆に専念してほしかった。坂東は、イタリア、バヌアツ、鎌倉、四国の山奥などいろいろなところへ転居を繰り返していたが、・・・。
もっとゆっくり、じっくり時間とって書いてほしかった。逆に、短い人生だと分かっていたから、行きたい所へはどこへでも迷わず行き、住みたいところへも躊躇せず住んだのだろうか。
切ない。