優しい恩師

 25年位前に参加していたコーラスグループのリーダーだった恩師83才に、先日の発表会に行けなかったことを詫びると、また出るときに来て下さればいいの、いいの、ご主人とデイトして下さって。と言って下さった。

 またchosu-manmaのD誌を愛読していると、82円切手を10枚プレゼントして下さったので、そのお礼を言おうと昨日朝9時頃電話したのだった。

 しかし、掃除機をかけていたので電話のベルが聞こえなかったそうで、まずご主人が出られたが、非常に不機嫌なのだった。
 電話が10数回鳴ったのに、奥様が出なかったからだろう。

「おい、ないやっとる、電話だ。おい、おい!!」と怒鳴っている声が。4受話器から聞こえた。

 悲しかった。年寄りはこちらは何も慌てていないのに、取り次ぐ時に「サッサと出ないか」と怒る人が多い。

 皆に優しくしてくれる上品で、人格者で素敵な先生。家庭ではうるさいご主人を支えておられるのだなあ。今にご主人は、寝たきりか認知症になってしまうのではないか。

 そうなったとしても、ひたすら笑顔で介護されるのだろう。いや、突然ご主人よりお先にお亡くなりになってしまうかも。

 恩師孝行をしたいものだ。