かわいい女の子
昨夜野外ジャズライブに行った。
chosu-pampaは仕事が終わってから、もしアンコールがあればそれだけでも見たいからと駆けつけたが、残念。18時。終了予定時間通りに終わってしまった。
早退したり、さぼってもよかったのに。
内館牧子先生なんか、相撲の追っかけで親戚が、危篤だとか葬式だとか言って何度も仕事を休んでいたそうなのに。
このライブ見たさに休みを取っていたが、雨天順延で一昨日の予定が、昨夜になってしまったのだった。
chosu-manmaは、彼が行けないのなら行きたくなかったが、「夕飯を一緒に食べて、帰ろう」というのでひとりで見ていた。ステージの正面から向かって右側で前から二番目に席を確保すると、かわいい母子が隣に座った。
丁度、トランペットの青年がよく見える場所。するどいキレのある演奏者だ。
曲が始まるとどうだろう。二才くらいのおしゃまな女の子が、リズムに合わせて踊りだした。かわいくてならなかった。chosu-manmaの隣にもうひとり老婦人が座り、彼女がその子の愛らしさを誉めていた。だが、普通の子供には耳なじみの無い、ジャズの激しい音。どうして、そんなにノリノリなのかな。
演奏が終了して、ステージの後でchosu-pampaと夕飯をどのお店で食べようか、と思案していたら、控え室ののテントの中からあの母子が出てきて、ラッパ吹きの青年のそばにいた。ああ、そうか。パパの演奏に合わせて踊っていたのか。
大きな音を出す時には、身体を折り曲げて前のめりになり、カエルの王様くらい頬を膨らませて吹いていたが、この青年は、こんな綺麗な妻とかわいい娘を持っていたのか。
ほほえましくて幸せな気分になった。
握手して下さい、と彼に駆け寄ると手のひらをごしごしと黒い服でこすってからchosu-manmaの冷たい手を握ってくれた。彼の手は柔らかくて温かかった。