1976年の男たち

 「男たちの旅路」をリアルタイムで観ていた。そのときの吉岡司令補は、今のchosu-manmaより若い。

 何度観ても、男気の吉岡司令補のダンディな仕草と言葉に圧倒される。

 だが、中年になった今では吉岡司令補は、鶴田浩二山田太一とともに作り上げた人物、物語のキャラクタ−なのだとわかるようになった。

 お国のためにと、敵艦に突撃して死んで行った特攻隊員は、確かにかっこいい。そのような馬鹿げた作戦は、絶対に許されないが戦後「自分も特攻隊員だった」と偽特攻帰りがいたという。

 鶴田浩二も、本当は整備士のひとりだったが、一緒に過ごした仲間が特攻で多く亡くなった(殺された)のは事実らしい。彼は、自分のギャラを戦後遺骨収集をするためにたくさん寄付したとウィキに書いてあった。

 戦争は二度と繰り返してはならない。しかし、何故日本が昭和20年まで戦争を続けることになったのか、そもそも何故戦争を始めたのか、まだまだ明らかになっていない。