恩師孝行

 中学時代と、高校時代の恩師AとKに今回の帰省の旅でお会いしてきた。

 お二人とも、今年82才になられる。

 Aは、介護つきタワーマンションにお1人住まいだが、胃がんで5分の4も胃を切除したというのにお元気で頭脳も明晰なのだった。
 ラテン語を学び始めたという。

 夫を紹介してから、ISの世界遺産破壊の行動について、話し合ったりした。

 また、友人のみいちゃんが、出奔中。ご主人から、そっちに行っていないかと電話がかかった。Aは、「良い夫婦やねえ」と言うのだった。
 夫のお金を取って、失踪して金が尽きると戻ってくるみい。

 もう今年は3回目だという。
 しかし、帰って来たみいをまた許すのだろう。そして、また逃げられて・・・・良い夫婦なのかな?


 高校時代の恩師は、昨年脳梗塞で倒れられ、前歯を2本折ってしまったという。やっと回復してきたところだと。

 中退していった自分の生徒が、会いに来てくれる。とうとうそのときが来たのだ。恩師は、嬉しかったのだろう。

 chosu-manma夫婦を、素晴らしい!!人生を楽しんでいるね、と褒め称えるのだった。

 ミントンの美しい花唐草柄のティーカップの紅茶も美味しかった。美しいお声で、お綺麗な夫人が先生を、ずっと支えてこられたのだな。

 先生のお宅は、築50年だというが、小さいながら日本庭園が作ってある。入り口の石の段差は老人にはとても危険だ。車椅子も通れるように、早くバリアフリーの通路にした方が良いなあ、と思った。

 若いときに、血気盛んに家を作る人たちは、いずれ年老いた時に足腰がちゃっちゃっと動かなくなる未来を、予想だにしないものなのだ。