ちょス飯の読書日記

 『満月の夜 古池で』  ★★★☆☆

満月の夜 古池で (角川文庫)

満月の夜 古池で (角川文庫)

 これは、カラスが人間になって人間を支配しようとするお話。自分たちの棲み処を荒らす人間をこらしめて、森を取り戻そうとするのだが、その手口が新興宗教のようでおかしい。

 主人公は小学生の男の子。社会見学で動物園に来て、カラスが人の言葉を話すのを聞いてしまう。 
 秘密を知られたカラスに、追いかけられて・・・

 最後は、あっけなく終わってしまった。もっと自然破壊によって多くの動物が絶滅の危機に瀕していることや、「自然を守る」という御旗の元、詐欺をして私腹を肥やしている輩もいるということなど、書いてほしかったが・・・。

 子ども向きファンタジー

 漫画『寄生獣』『バンパイヤ』にも通じるところがある。