大滝 博子さんの創作人形展を見る

 友人から数日前、速達が届いた。

 目黒雅叙園百段階段での、人形展招待状。

 メールをその後に読んで納得。自分は行けないから、行って来たまえ。と。

 有り難く、chosu-pampaとW杯一次予選で日本がギリシャに0点で引き分けた後。ああ、脱力。

 出掛けに、銀行の通帳がないことに気づき、30分家宅捜索。汗が吹き出た。

 chosu-pampaが、manmaのバッグの内ポケットから探し当ててくれた。ああ、老化からか物忘れに苦しむ。


 さて、1時間あまり後、無事に目黒に着いた。行人坂を下ると途中にかの有名な「ホリプロ」と看板が掲げられた、ビルが2棟坂の途中に建っていた。これが、あの、和田アキコ様や榊原郁恵ちゃんを擁するタレントプロダクションなのか!と驚いたのもつかの間、対面には、八百屋お七ゆかりのお寺大円寺が。
 実家の皆のこと、自分たち家族のことを祈る。

 古い古い、ゆがんでしまったおみくじの筒を振って、難儀して棒を引き出すと80番。

 これも古めかしい抽斗から、80番の紙を取り出す。

 ええっ、こんなことって。大吉だ!!商売は、ゆるゆるととある。大吉が今のところ、3連発。


 人形展は、素晴らしいものだった。リアルで、家族のあたたかいぬくもりが表情豊かに、ときにユーモラスに描かれていた。

 作家本人もおられたので、「chosu-manmaも、おもちゃの人形を作って売ているのですの。ほほほ」
 とお話させて頂きたいと思いながら、取り巻く人が多くて、叶わなかった。


 こどもの人形が抱えている小さいおもちゃ、人形もすべて手作りのようだ。独学で30年、ここまで作ることができるものなのか。文化人形も、ものすごいクオリティ。
 添えられた書は、力強くて迷いが無い、応援歌のような詩だった。

 chosu-manmaも頑張ろう、大滝氏とほぼ同年齢なのだから。

 おばあちゃんが息子に「私のことはいいから、おまえが幸せでいてくれれば」という場面。涙があふれた。

 ただ優しい、良い家族ばかり。毒がなかった。
 絵葉書と、写真集を買い求めて帰宅した。

 入り口で、撮影を許されていた唯一の家族人形。