ちょス飯の読書日記

 『テレプシコーワ』①から④巻  ★★★★★
 

 

 私の中学時代に『りぼん』で「アラベスク」を読んでいた。毎月どきどきして、次号を待っていたものだ。
 本格的なバレエ漫画であり、はにかみやの少女の成長物語でもあった。

 作者山岸涼子が(涼は二水)アラベスク以後に初めてバレエ漫画を描いた。小学五年生のやはりおとなしい六花(ゆき)が、主人公だ。
 バレエ教師の娘、充分の経済力と愛情を受けて育ったかわいらしい六花と、対極の環境で育った醜い容貌の空美(くみ)ちゃん。だが、空美ちゃんのアルバイトがエグイ。とても悲惨だ。

 リアルなバレエコンテストの様子や、バレエ周辺の話題。もう10数年前の漫画だが昨年日本の女子高校生がローザンヌコンクールで優勝した。日本のバレエ熱は続いている。