ちょス飯の読書日記

 『プロメテウスの罠』   ★★★★☆
 

プロメテウスの罠―明かされなかった福島原発事故の真実

プロメテウスの罠―明かされなかった福島原発事故の真実

 3.11後福島第一原発事故の現場、被災した人々の姿、首相官邸の様子が生々しく書かれている。朝日新聞の連載記事に加筆し、編集されたもの。
 本当に、恐ろしい。
 炉心空焚き、溶融、ベントが開かない、放射能漏れ、・・・・
被爆・・・本当に恐ろしいことが、現実に起きてしまった。

 津波は、原子力行政の危機管理が無策であったこと、そのもろさを露呈してしまった。
 日本に、専門家がいなければ、もっと迅速にフランス、アメリカの科学者などに頼み力を借りてほしかった。また、メーカー東芝、日立にもっと早く出動を要請すれば、良い対策ができたのでは・・・

 スピーディの使用法も、平時から周知すべきだった。

 何もかも想定外の事故だが・・・以前から警鐘を鳴らし続けていた研究者もいたはず。こちらの記事も、②巻には書かれているのかな。

 国民には、本当のことは知らせない方が、奴らのためだと為政者は思っているのかな、今でも。
 一方、被災した人々は、互いに助け合い励ましあっていた。

 もう少し、写真や図を使ってわかりやすいものにしてほしいから、★一つマイナス。
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 今現在除染、放射能の除去は少しずつ進んでいるはずだが・・・
 原発事故廃棄物処分場を、昨日どこにするかと政府の発表があったが・・どこも、受け入れたくはない。

 しかし、なんとか健康被害がないことを実証して、どこかで汚染物を囲い込まねばならないだろう。