ちょス飯の映画評
『ダークナイトライズ』 ★★☆☆☆
ネタばれ注意!!
アメリカンコミックヒ−ロ−が、クリストファ−・ノ−ラン監督によって新解釈3部作が作られ、とうとうゴッサムシティを救うために死んでしまった。
鉄腕アトムも、地球を救うため太陽に、爆弾を持って突っ込んでいくところで終わったことを思い出した。
ヒ−ロ−の暗部は、普通描かれないが・・・現実的で重々しく哲学的な映画となっている。これはバットマンで描くべき、ストーリ−ではない。
悪役の二代にわたるゴッサムシティ、一般市民への憎悪の根本がわからない。
また、最後に奈落に落とされたバットマンが、腕の力だけで這い上ってくる場面は、「火の鳥」の1シーンを彷彿。手塚治虫先生のマンガを、監督は読んでいるかもしれない。
マスクの男ベインが、カッコいい。肥っていて、頭脳明晰、冷静なのが新しい悪役だ。
アクションシーンや、バットマンの乗り物、群集の狂喜の乱闘場面などは、大迫力で凄まじかった。アクショーンは、カッコ良かった。とくに、キャットウーマンの皮のタイツ姿が、本当に美しい。惚れ惚れしたので☆2つ。
前作の、ジョーカー俳優はあまりに凄まじい狂気を演じ、狂死したという。本当かな。演じている役に自分が喰われてしまったのか。あそこまでの、迫力はベインにはなかった。
もっと、緩急があり変身していない時のブルース・ウェインの幸せなところも描いて、ほっとする場面がほしかった。