ますます暑い

 立秋もお盆も過ぎても、最高気温を更新。亜熱帯している日本列島。冷房のない倉庫で明日も働くchosuの安眠のため、眠るときのみわが家も遂に冷房することにした。

 昨日は、意を決して植木鉢、コンテナの土を家宅捜索。根きり虫を探した。あにはからんや。たった一匹。小さいのがゴーヤーの根元にいただけ。多分コガネムシの子どもだろう。
 ちいさい彼を、外の植え込みに移動させた。殺すには忍びない。

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 夕方暑い暑い中、坂を上りテナーサックス練習を続けているchosu-pampaに、おやつを持って行く。

 木立の中の広場には、日陰が広がる。涼しい風。

 おや、この間来たときにもいた蝶が、また飛んできた。練習を終えたchosu-pampaとふたりでお茶。いもかりんとうなどをかじっていたら・・・見事な水色の筋を持つ美しい蝶がひらひら私達のそばに来る。
 あっ。
「ここは、俺の縄張りだ」と言っているんだ、「ひょっとしたら、じいちゃんか」
 あ、そうか。私の亡父が蝶の姿で、会いに来たくれたのかもしれない。わたしの腕に、止まろうとしたが、やはり思い直したのかまた飛び去った。

 映画 「歩いても歩いても」の一場面を思い出した。海で溺れて亡くなった息子をいつまでもあきらめられない、母。蝶が飛んできたのを樹木希林がものすごい狂ったかのように、息子だ息子が帰ってきたのだとわめき暴れる。
 おかしくて、悲しい。あまりにも哀しい、子を亡くした母の姿だった。

 父でもあり、若くして亡くなった夫の友人N君かも知れぬ。私の恩人Yさんかも。いろいろな、あの世へ行った人の魂が、あの蝶のなかに宿り、私たちに会いに来たんだ。
 調べたら、ルリタテハだった。ウィキの画像を貼る。