chosu-pampa低気圧

 遅番の残業で、25日chosu-pampaが、最終電車に乗れず会社で泊まった。
あまりに低賃金な、月額18万円の仕事を、何故彼は真面目にこなすのだろうか。彼の、最高の長所でもあり、「馬鹿正直」過ぎて切なくなる・・・短所でもある。
 彼のことが心配で、ドラマでよく警察署に泊り込む刑事が、着替えを妻に持ってきてもらっていることを、思い出して「持っていこうか」と電話すると「要らない」「じゃあ、昼ごはんを」と言っても「要らない」と言う。

 だが、chosu-manmaは、外国語教室の行きに、彼の職場に乗換えで立ち寄れるから・・・彼の好きなパンとアップルパイ、マンゴープリンのパンなどを買って、26日昼に職場の事務所に行って見た。
 すると、制服を着てきりりと働いている彼がいた。家では絶対に見せない表情。緊張して、てきぱきと精一杯働いている。
「身体は大丈夫、昨日は眠れたの?」と尋ねても、他の社員に恥ずかしいのか、知らんぷりの顔。30秒で手渡して、chosu-manmaは、勉強に向かった。

 残業代は、果たしてもらえるのだろうか。

 26日10時過ぎに帰宅したから、もうダービーの予想どころではない。くたくただっただろう。

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 27日。chosu-manmaは、友人の大正琴発表会に行きたかったが、「chosu-pampaが馬券を買いたいのなら、私が行って来るから身体を休めてほしい、演奏会は見合わせても良いから」と何度も言ったが・・・・
 彼が、昔ぞうりむしだった頃の、記憶がそうさせるのか。
 ちっとも、返事をせずわさわさと動き回り、「もう時間が無い」と、馬券を買いに出て行ってしまった。まだ、午前10時。「ゆっくり考えて前日の競馬中継のテレビも見てからにして」と言っているのに。
 彼を置いて、演奏会を楽しむべきだった。

 もし、購入締め切りぎりぎりまで検討していたら・・・録画で見ると「ヒストリカル」は、8kgも体重を減らしていた。痩せすぎ。買うのを止めたかもしれない。

 結局、chosu-pampaは全部ハズレ。chosu-manmaは、辛うじてウイリアム複勝のみ的中。

 大事な金を賭けるのだから、もっと慎重にならねばだめだ。

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 夕方6時過ぎに帰宅して、「今度は、丘の上野練習場へ、ラッパの稽古に行く」と、chosu-pampaはダダをこねる。「chosuが、TOEICの試験から帰ってきたのだから、美味しいものを作ってやりたい。」と言うと、「飯なんか作らなくいいから、一緒に行って、ラッパの音を聞いて。」
 ああ、なんと甘えっ子なんだろう。ムカつくが、ぐっとぐっと我慢。

 「明日も、休みなんだから健康診断の後で、必ず付き合うよ。」と何とか、chosu-pampaを宥めた。委員長は辛い。
 へとへとになって、chosu-pampaは、練習から帰ってきた。「うまく行かない」と、喘息の息で。