ちょス飯の読書日記
『カラマーゾフの兄弟』第4巻
- 作者: ドストエフスキー
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/07/12
- メディア: 文庫
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とくに、父を馬鹿にされ、悔しがる病弱な息子。だが彼は、自分の一番の味方のリーダー格の少年をナイフで刺してしまう件。
自分が犬をいたずらで殺してしまったと、嘆き苦しみ瀕死状態の彼に、犬を探しだして、芸までしこんでリーダー少年がその犬と一緒にやってくるところは、本当にあっと驚かされ、心があたたまった。
父殺しの犯人として、長男ミーチャが、裁かれる。彼の二人の弟以外誰もが、彼が犯人だと確信している法廷で、敏腕弁護士は、彼の無罪を完璧に導く。ここは、現在でも通用する法廷ドラマ。陪審員までいることに驚いた。しかし、結果は・・・
先が読めない。スリルとサスペンスと人間の様々な性質、思惑、純真さ、醜さ、神と悪魔まで入り乱れていて本当に面白い。