ちょス飯の読書日記

 『ラブレス』 ★★★☆☆

ラブレス

ラブレス

 旅回りの歌謡ショー一座で、一時期歌手だった女性の一生の物語。彼女の切ない恋は、もう意識のなくなったとき成就。
  だが、無学の母、酒乱の父の娘が二人とも賢く美しいのは、どうか。また、孫に、このような娘が生まれることはあるのか。ちょっと、作り過ぎ・・・主人公の長女は、あまりにも酷い手段で生き別れにされる。ここは、あまりにも辛い。
 けれど、辛酸を舐めさせられても、これを受け入れ生きていく潔さ、強さに驚いた。
 身勝手な男に翻弄されても、恨まずひとりで生きていこうとする姿に頭が下がる。