ちょス飯の読書日記
『カラマーゾフの兄弟』第3巻 ★★★★☆
- 作者: ドストエフスキー,亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/02/08
- メディア: 文庫
- 購入: 12人 クリック: 47回
- この商品を含むブログ (171件) を見る
本筋以外に、脇の物語が延々と描かれていて、またそれも人物の書き込みがすごい。130年前の人本の中で、生きている。今生きている人々の中にも、同型の人々がいる。私に似ている人も・・・
夜の明かりはろうそく。車は馬車のみ。
大きな身分差別があり、貧困者の姿はあまりにも惨め・・・
だが、司法制度が整っていることに驚く。
一人の人のなかの変容、変貌。多彩な面。これが愉快だ。
男3人兄弟の、それぞれの特徴、設定がすごい。野獣と聖者と。美と醜悪さと。
長すぎるのが、辛いが4巻を読み始めた。
亀山氏訳だからこそ、面白いのかも。