ちょス飯の読書日記

 『1Q84 book3』 ★★★☆☆
 

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3

 ああ、青豆が無事で良かった。
 行って帰りし物語。まるで大人の童話。10才の時の、純愛が結ばれる。

 けれど、『20世紀少年』のごとく、謎ばかり書き連ねて謎解きをしないのはいかがなものか。
 糾弾すべき、女性(妻、娘)への性暴力、虐待についての女側からの報復は、素晴らしいが・・・
 ふかえりが、子宮を父親に壊されていることの衝撃また、宗教団体の中での少女陵辱に対するが、収拾されていない。

 月が1つの世界から、2つある世界へ行っても愛は保たれる。

 たとえが、2行おきくらいに出てきてこれはよろしくない。たとえを無くせば、1冊に書ける物語。長く書いて、3倍儲けようとしたのかな。

 だが、彼らを追っていた(昔中央林間に住んでいた)牛河が、可哀想過ぎるマダムの保身のためとはいえ・・・彼は、桃缶や桃のパイが好きだった。
 桃忌として彼の死を憶えておこう。