チョス飯の読書日記
『新参者』★★★☆☆
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/18
- メディア: 単行本
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息子と嫁の無駄遣いのために、父親が不正を働くという落ちは、不自然。
『差別と日本人』★★★★☆
- 作者: 辛淑玉,野中広務
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 新書
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何故、日本には部落差別、在日差別、男女差別、障がい者、病者差別ばどがあるのだろうか。
差別される側として、たくましく生きてこられたおふたりの話の耳を傾けた。
自分たちが闘う事で、家族が傷つき余計に差別を受けるという箇所は、胸が痛んだ。辛淑玉氏が、在日問題以外のあらゆる差別について、研究し、撤廃に向けた活動を実践されていると知り、驚いた。
本当に、立派なことだ。
野中氏の、過去も何も知らなかったが、よくここまでゆるぎない強い信念を持って生きてこられたものだ。
『罪と罰』★★★★★
- 作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/10/09
- メディア: 文庫
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- 作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
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- 作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/07/09
- メディア: 文庫
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これは、実に面白い。亀山氏の放送大学での講演を聞いて、彼の訳のものを30年ぶりに読んだ。
ストーリー展開も、登場十物も、時代背景も、・・・・すべて良し。
これは、当時の娯楽大衆小説だったことだろう。1866年から、145年間読み継がれている。クラッシク文学を、平易な現代語訳で亀山氏が約している。ロシア語を習い、いつか原文で読みたい。
亀山訳『カラマーゾフの兄弟』も読もう。
ラスコーリニコフの、青年特有の万能感。特別の(未来の)人間は、人殺しも許される、というナポレオン主義。テロを肯定する若者たちは、145年後の現在も、再生産されている。
彼が、どうやって罪の意識を持ち、再生しようとしていくのか。
本当に、すごいテーマである。
マルメラードフと、カテリーナの貧しき夫婦の描写が凄い。とくに、発狂して死んでいくカテリーナの、最期のあがき。
街に出て幼い子どもに、歌わせ、踊らせ物乞いさせる場面は、哀しくて可笑しい。・・・・
是非、若者に読んでもらいたい。
3巻とも、亀山氏による懇切丁寧な解説が付いており、これも読み応えが会った。