あかんかった

 10日
 昨日見たトイレの水洗タンクのなかは・・・・カビるんるん。水を抜き本格的に磨きたかったが・・・。やーめたーー。chosuとchosu-manmaは、手の届く範囲を、激ピカくんで磨くに留めた。
 トイレ洗浄剤を吊るして、効果は半減かも知れぬが三ヶ月ためしてみようほととぎす。
 jちゃんから電話。とても、腹立たしい内容。我慢し過ぎないほうがいいかな?悩む。迷う。

 11日
 小雪舞う。けれど地面はびちゃびちゃで積もらなかった。夕方、買い物に行き「おたる」ロゼワインを買った。ホットワインにして、体を温めよう。
 新橋文化という映画館で、今日まで『ミレニアム3』が公開されているといので、chosu-pampaの2連休初日に行こう、『映画は映画館で楽しむべきだ』と、張り切っていたが天候に日和りツタヤにしておくことにする。
 chosu-pampaは、昨夜急に今日まで横浜の若干ベティで公開の4時間大作を見たい、などと言ったが・・・・。人気爆発らしく、10時に整理券を配り2時開演という。この寒空に、4時間待ち、さらに4時間集中して見るのは大変だ。ツタヤにDVDが並ぶ日を待とう。
 両方諦めておとなしく、部屋にこもることにした。
 このところchosu-pampaは、気分が穏やかで無茶をしなくなった。年を取ったからかな。毎日、オペラの詞を書き写して嬉々としている。

 12日
 小雪
 亡き父のため、教行信証を毛筆で書写し、左頁に経文、見開き右頁に日本語に訳したchosu-manmaの作りかけのお経読本が、部屋の整理中発見された。確か、用紙は丸善で買ったもの。
 chosu-pampaと電車に乗って、買いに行く。彼は中古レコードが目的だ。
 遅い昼ご飯を安い中華屋で。小さい異物が混入していたので、一応クレーム。とても美味しくて、体も温まった。最後までスープを飲めず残念。店主が誠意をこめて謝り、そのお代は只となった。 
 デパートでは、山形の山葡萄のつるの皮の籠を実演販売していた。つるの皮をはいで乾かして、また水につけて太さを揃えて籠を編む・・・大変な手間と材料不足、職人の賃金を値段に反映させると、買い物籠で六万円以上。これは至極当然なことなのだと、職人の爺さんは意気盛ん。網目もいろいろあり、とても綺麗に繰り返されている。丈夫そうだ。
 見るだけ、話を聴くだけで、買えない。なんか切ない。
 昔は、どの農家も、山に生えている天然の材料から、背負い籠も魚籠も小間物まで手作業で作っただろう。自分で作り自宅で使う。只だ。
 これを都会に住む「和」もの好きな人に売るとなると・・・ものすごい値段をつけなければ、採算が取れぬ。
 けれど、高ければ買える人も少ない、買いたいと思う人には金がない。また、裕福な人であっても、この良さを分かる風雅な人はますます少ない。
 一生使えるだろうし、使い込むほどに薄茶色の皮の色艶が濃くなり美しい光沢も出るという。
 日本の伝統工芸品をもっと多くの人が買い支えれば、後継者も育つ。だが、地産地消で良いと思う。 その地域の特産物は、そこで生まれ、そこで消費されれば。
 買いたい人は、そこへ行って買う。あるいは、そこに逗留して、村人に習い山葡萄のつるの皮を買い、製作する。うーん。
 
 丸善でうっとりとchosu-manmaの好きな便箋や文房具を眺めて、安いものばかり選んでから、「紙」を捜したが販売していないとのこと。では、有憐堂だったのか。明日は買いに行こう。

 夫婦で超高いコーヒーとケーキセットを味わって午後7時に帰宅すると、殊勝にもchosuは、職務に忠実にネットレシピ15位の「鰤大根」を、初めて作ったのに、完璧に作って待っていた。
 これは、うまい!