Yさんと紅葉ランチ

 快晴
 朝電話をかけたら、YさんもFスーパーの赤卵79円を買いに行くつもりだと言う。10時開店まであと10分。「今洗濯中だから、先に行って買っておいて」と頼まれる。「よっしゃー」「その後弁当を買って公園でもみじを愛でながら食べようよ」

 しかし、10時20分に卵売り場に到着すると、すでに79円の卵は売り切れ。ものすごい混雑状態。一昨日の号外チラシの威力はすごい!
 でも、Lサイズ・98円の白卵はまだ残っていた。一度並んで自分の分を確保してから、再度Yさんの分を買おうとしていたら、はあはあと息を切らして、彼女は売り場に現れた。10時半前だ。すごいファイト。自転車を猛スピードでこいで来たという。

 先に買い物を済ませ、ベンチに座って彼女を待つが・・・。30分経ってもレジに現れない。売り場で元の職場の同僚に会って話し込んでいたという。参った。

 やっと買い物を終えたYさんと丘に上り、買ってきた弁当を食べながらお喋り。紅葉も見ごろとなった。スーパーのパートのおばさんが作ったおにぎりは、chosu-manmaがいつもchosu-pampaにもたせるものより大きくて、とてもおいしかった。卵焼き、から揚げお新香、コロッケが半分付いて198円。あまりの安さに申し訳ない。
 Yさんは六月に仕事をリストラされてから、介護の勉強を続けてヘルパー二級の資格を取ったこと。けれど、すぐ介護の職に就くのは躊躇している。一般の仕事をして週一回くらいのペースで働いてみたいという。元の職場ではパワハラを受け、正社員にいびられたりしたことなど、悔しそうに語った。

 つくずくYさんの顔を見る。貧しく不細工で、ただひたすら子どもに尽くしてきた母の顔だ。遊び人のchosu-manmaと違い、ごつごつと節くれだった男性的なたくましい指をしている。
 彼女は、未亡人となってから三年が過ぎようとしている。よくよく頑張ってきたのだな。

 先日は、バス旅行に友人と行き、「少しだけ自分のために傘やスカーフなどを買ってしまったの」と嬉しそう。あと少しだね。中2の末息子が働くようになれば・・・。きっと三人の子達が、孝行して楽をさせてくれるよ。