20日から23日

 23日 犬を喰う
 遂に、Uちゃんがランチに招待してくれて、中国から持ち帰った「犬の肉」と「冷凍松茸」を食べる。
 犬の肉は、豚や羊と見た目はほぼ同じ。臭みがなくとてもやわらかい。味に癖がなく可も不可もない。それほどうまいともまずいとも感じられなかった。
 辛味をつけてたべると良い、と小皿に味噌のようないろいろな薬味入りの赤いタレを付けてくれた。
 彼女の姉が調理して冷凍し、持たせてくれたのだと言う。一方、松茸の冷凍はいけない。「松茸は採れ立てのものを、食べる香りを楽しむものだよ。冷凍しては味が落ちるのでは」、と言うがて、彼女のいとこが山で見つけたものを、輸送のため冷凍して持たせてくれたと言う。
 解凍して、びしゃびしゃ状態のものを、松茸ご飯にして振舞ってくれた。香りは、まだほんの少し残っていた。
 ご主人が山梨へ出張したとき買ってきたクリスマス用のスパークリングワインを空けて乾杯!
 ごめんなさい、ご主人様。勿体無いから、クリスマスに空けて、とchosu-manmaが言ったのに・・・Uは、勿体無くない、と言い張るのだった。
 「お帰りなさい、U」そして、「あなたの父母様が、ご回復されますように祈る」と中国語で書いた紙のプレートを、料理の前に飾った。

 久しぶりに、Uの坊やKくんと遊ぶ。また、新しい言葉を獲得。「みぎ、ひだり」「いち、に、さん」などと言った。

  黒いお皿が犬の肉(食用犬)
 

   22日 曇りのち雨
 低気圧だと。てきめんにchosu-manmaの関節痛
は悪化する。腰痛、首痛も。chosu-pampaは、壊れたカセットデッキに執心して、秋葉原のラジオ店へ部品を買いに行くと言う。「体調が悪いし、銀行とカメラ屋へ行かねばならないから、あなた一人でどうぞ」と言うと・・・。chosu-pampaの心も低気圧に。

 夕方帰宅して、アキバの様子を尋ねると、30年前の部品が、10軒くらい店を回って買えたとのこと。それはすごい、やったねと言っても・・・・。彼の心には暗雲が垂れ込めているのだった。
 携帯で撮影してきた、神社の様子や狸の像などもパソコン画面で見せてもらうが・・・・。

 chosu-manmaが、体調の悪い中、家の些事を少しずつやり、夕食も整えているのに・・・・。そういう眼に見えぬ仕事に対して無評価で、彼はただただ「休日なのにひとりぼっちでアキバへ行って、お前と一緒にいられなかった。」と憤懣やるかたないのだろう。あほうなchosu-pampa。

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 chosu-manmaは、この日エラー、トンネル、自責点3。
 ①銀行へ、家のローンを支払いに行ったのに金を忘れていた! 仕方なく、共益費分をなんとか財布の中身と、別の銀行から補填して支払う。ローン分は、自宅へ帰ってからコンビニのATМで送金しよう。
 今月は、やばかった。上下水道、カード支払いと残金不足のお知らせが届いていた。ぼけてきた。着実に。知らせが届くのは、数日後なので悔しい。けれどいつも、通帳をチェックしない自分が悪いんだ。反省。
②駅にある発色の良いD.P.Eで、SDカードからプリントするフォルダを選ぼうとしたら・・・・
フォルダがない!
鎌倉へ行き、もと同僚が買い物する様子を、ひとりひとり肖像画の角度で、にっこりしてもらって写したのに・・・・。自信満々の(デジカメ)ポートレート写真となるはずのデータがNothing !!!
 なんて馬鹿なこと。選ばなかった方のデータはきちんと保存されている。USBメモリに移動させようとして、これが今どこかへ雲隠れしているので、作業の途中で探し始めて、何かの拍子にそのフォルダを削除してしまったのかも知れぬ。あほやーーー

いい夫婦の日」は、従妹のHの結婚記念日。母親を突然亡くした悲しみはいかばかりかと、手紙を書く。けれど、あなたが結婚した十年前の今日、どんなに嬉しかっただろうと。とても良い伴侶を持てたあなたのこと、きっと見守っている。安心していると。Hは、40才でお見合いして、嫁いだのだった。

 23日現在、フリーソフトにより、失くしたフォルダのキマコからのサルベージを試みている。果たして!失敗写真のほうは残っているから、こちらと「鎌倉号」を差し上げるだけでも別に良いだろうが・・・・・。あの同僚達のはにかんだ笑顔。是非、彼女達自身に見せてあげたいのだ。

 21日 知人のピアノ教室の大発表会へ
 Yさんと、二人で行く約束しているので、朝からお洒落を試みる。chosu-pampaには、仕事でいけぬからマイルCSの馬券を買って来て、と頼まれたが、断固断る。
 爪を磨き、ベース、マニキュア、トップコート・・・・これが乾くまで大変。指を枷にはめて乾かすこと一時間。けれど、上手く塗れていない。まあいいや。

 服を選んで、着替え、お化粧もばっちり。いざ、自転車でホールへ。開始30分も前に到着。でも・・・・開演5分前になってもYさんは来ない。お洒落をしたのは、Yさんに見てもらいたかったからなのにい。
 仕方なし。ひとりで会場へ。お客さんは、すべて身内。パパ、ママ、じいちゃんばあちゃん、いとこや親戚友達だろう。
 知人は、ピアノレッスンだけでなく、作曲オペレッタまで毎年作り、生徒達に少しずつ楽器演奏や歌を歌わせている。
 これが、大大長編ピアノ発表会である。四時間余。
幼稚園の子から、小中高校、大学生、社会人、なんと主婦までの演奏家達。
 衣装やアクセサリーが華やかで楽しいが・・・。演奏は、今一歩のものばかり、上がってしまうのだろうが・・・練習不測で当日を迎え、弾けなくなってしまう子達も・・・・。
 
 疲れたー。来年は、拝聴しないことにしよう。

 さすがに先生の演奏は、一番素晴らしかった。子ども達に教える傍ら、自らも未だに「ピアノを習って」いるという。けれど「おや」と思った。彼女の勝気な力強い、いつもの演奏と違う、なんだか優しい弾き方だ。

 翌22日お礼のメールの中に、先月双子の男女の孫が産まれたこと、忙しくて手や肩がとても痛かった中での発表会だったと知らされた。
 おばあちゃんになられたのか。
 音楽が、どんな情況のときも自分を励まし、助けてくれる、とあった。

 Yさんは、咳がひどくて行けなかった、とお詫びの電話をくれた。

 20日
 レアチーズケーキを作る。マリービスケットを砕いて、溶かしバターと混ぜ合わせて台を作り、ニュージーランド産のクリームチーズ、生クリーム、牛乳、レモン汁、砂糖、溶かしたゼラチン、すべてかき混ぜて上に載せて、2時間冷やしたら出来上がり。
 でも、ゼラチンがいつもだまになってしまうから、今回は牛乳に入れて温めて、注意深く、よくよく溶かしたら、うまくいった!

 chosu-pampaに食べさせたくて、心をこめて進呈すると「甘すぎる!」しか言わないのだった。
 がちょーん。

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 やった、やったーーー! 23日21:21現在
サルベージに成功したぞ。
フリーソフト万歳!
元同僚のらーちゃんあいちゃん、りんちゃん、みんなの笑顔が、よみがえった。ありがとう、キマコ。
 フォルダに入れてSDカードに保存した。もう安心。手渡したときの、皆の笑顔を想像してほくそ笑むchosu-manma。

 М叔父と撮った、最初で最後の2ショットの写真も、サルベージしてみたいものだ。