こういうことって

 よくある。
 思い人が、chosu-manmaの気持ちを受け取ったのか《三つの便り》が突然に届いた。
《1》Kさんの転居先をずっと知りたくて、何度も手紙で問い合わせたが半年以上返事が無い。旧住所に送っていたのだが彼女に果たして届いているのか・・・。昨夜、彼女のご実家に思い切って、尋ねてみようとあれこれ書き出しの言葉を考えながら床に就いた。
 すると・・・。彼女からの葉書がポストに入っていた。びっくり。

 葉書いっぱいに絵があった。chosu-manmaかなこのピンク色の大きな顔は。大学時代、彼女のアパートを訪ねたら、彼女が下痢で苦しんでいた。そのときchosu-manmaは、ワッハハハハハ「そりゃたいへんだ」と言ったらしい。「わらいとばしてくれる友きたれり」とある。膝を抱えて下を向き微笑む青いスカートの小さな少女――これはKさんか。その後、下痢がぴたりと止まり、chosu-manmaのおみやげ吉野家の牛丼持ち帰り篇を彼女は平らげたのだったっけ。

 Kさんは、サバイバー。数年前にある宗教団体から抜けて20年振りに社会復帰を果たしたのだった。ひとりで自立して生きている。会いに行きたい。会いに行こう!

《2》ずっと、電話をしようか、手紙を書こうか、Sちゃんはどうしているかな、と思っていたら・・・・。彼女からもやはり、今日絵葉書が届いていた。
 夏休みに屋久島へ行ってきたとのこと。元気そう。来月、彼女を誘って恩師に会いに行こうと思う。同窓会を開いて、恩師の喜寿を祝いたいのだが・・・。集まれる人だけでもいいから、先生に会いに行こう。

《3》恩師からは、この夏遠野へ河童を探しに行き、見事にカワイ子ちゃんの河童をきゅうりで釣り上げたとメールが今朝届いた。ただし、彼女は水中にいなければ生きられぬので、片腕のみもらってきて、今も家に持っているが、くねくね動いて元気だという。
 これは、真偽のほどを確かめねばなるまい。爺やが認知症になったのか、本物の河童の腕なのか。果たして?

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昨夜は悲しかった。Uから電話がかかってきて、Uの父が葡萄の木の剪定をしていて、梯子から降りるときに頭から落ちて意識不明の重態だと。Kを置いて帰国するのでもし何かあったら、助けてほしいと言った。
 「今会いに行くから。」と電話を切り夕食の支度を途中でやめてchosu-manmaは、階段を下りてUをしっかり抱きしめに行った。二人で泣いた。愛する父が危篤なのに、すぐに駆け付けられないU。かわいそうなU。
 
 必ず、Kくんに助けが要るときは、chosu-manmaもMちゃんも協力するからね。

 Uは、今朝Kを幼稚園に送ってから中国へ旅立った。