ちょス飯の読書日記
『ガール』 ★★★★☆
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/01/15
- メディア: 文庫
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とくに、表題作『ガール』に登場するお光(38才独身キャリアウーマン)は良かった。いつまでたっても、十代より派手な格好を好み、イケ面に甘える。いつまでたっても「女の子」。
街に出ると、かなりのお年ながら、どえらい派手な化粧に髪型でヤンキーの10代より若々しいコスプレをしている女性を見かけることがある。ケッタイである。そして、見苦しいとも言うが、尊敬にも値する。いつまでも、彼女の中の「心の少女」のままでいたいのだなあ。
そういえば男は、あまりそういうことはしない。
『一回り』もとてもおかしかった。『マドンナ』の女性版で、対になっているのかな。十二歳も年下のイケ面の部下を、誰にも渡したくないと思う独身女性上司。焦る描写が滑稽で、哀愁も漂う。しかし、共感できる。