ちょス飯の読書日記
『世界の果て』 ★★☆☆☆ ネタばれ注意!
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/05/14
- メディア: 単行本
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つまらなかった。ひとつだけ、「ゴミ屋敷」の中に出てきた「ジャンピング射精」という言葉には大笑いした。これは、ユーモアというか奇怪小説だった。
表題作「世界の果て」(3)は「てるくはのる」「酒鬼薔薇」など子どもによる理不尽な殺人事件の犯人の心の中・・・・真相を描いたのかな?作者は、実際には殺人を犯してはいないだろうが・・・。殺人を犯す者の絶対状況を想像して、創造する。
怖い話だ。
社会(学校)に適応できない鬱積した孤独な男。性欲の捌け口として殺人を思い立つものなのか?あるいは、「カミ」の声を聞いてそれに従っているだけなのか。
尋ね人の張り紙をしている男の顔がその紙に載っている顔だという件はシュールだった。