Cくん一家来訪

 Jくんの家からもらってきた、子供服やおもちゃをJくんが来るまでに、なんとかせんといけん!そこで。朝、電話をかけて、Cくん一家を呼び出す。すると快く六人家族のCくんが、律儀にも約束の午後三時より十分早くわが家へやって来た。
 けれど、選んでもらうと・・・・。皆からいろいろ貰っているから、と少ししかさばけなかった。がっくり。
 まあいいや、市民フリーマーケットに応募したから、もし当選したらお店屋さんごっこでなんとか売ろう。だめなら、資源回収の日に出すべ。

 四人の子どもたちの成長、とくに八ヶ月になった末娘のRちゃんが、黒目がちでつぶらな瞳になり、ますます可愛くなったことに驚かされる。大切に育てられている様子。本当にうれしいchosu-manma。子どもたちのばあちゃんの気分だ。子どもたちに盆飾りを見せて、父の遺影に手を合わせてもらう。インドネシア人妻のNちゃんは、イスラム教徒だが、日本の風習として知っており、寛容だった。

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 ABCD包囲網により、石油、鉄鉱石の輸入ができなくなった日本が、戦争を維持するためのエネルギー=石油を手に入れるために、インドネシアを占領したのだとテレビ東京の池上先生がスペシャル番組で解説していた。

 サイパン陥落後、日本は直ちに無条件降伏するべきだった。いや、ミッドウエー海戦のとき、いやいや山本五十六が撃墜されたとき・・・・
日中戦争、太平洋戦争の始まりに、様々な要因があり「始めさせられた」といえなくない歴史的事実がある。

 しかし、一刻も早く終わらせるべきだった。

 無差別爆撃を日本軍が中国重慶で初めて行なったことは、番組で取り上げていなかったが・・・。アメリカ軍のルメイ少佐が無差別爆撃を指揮し、日本各都市の上に大量の焼夷弾を降らせ、非戦闘員を焼き殺した後で、戦後日本の航空自衛隊を立ち上げたと勲章を日本政府からもらっていると、池上氏は淡々と話した。

 今朝の新聞には「全国空襲被害者連絡協議会」が14日発足。「空襲被害者等援護法」の制定を目指す。とある。戦死した軍属・軍人には恩給や遺族年金が支出されてきたが、空襲犠牲者約50万人には補償がされていない。

 日本政府が始めた戦争の終結を決断せず、伸ばしたことが原爆・空襲の犠牲者を生んだのは、間違いない。しかし、実際に爆撃したアメリカにはどうして損害賠償出来ないのかな?国際法違反、明らかな人道に反する罪。ジェノサイドだ。日本が真珠湾奇襲攻撃で殺した市民は160人だったことに驚いた。・・・。市民ひとりひとりの命を数の多さで比較してはならないが・・・。アメリカのB29が、やったことはその復讐とするにはあまりに、凄まじい。規模が大きすぎる!日本軍の暗号はすべて解読されていたのだから、この攻撃をトルーマンは知っていた、敢えて知らぬふりをして真珠湾海兵隊員たちを見殺しにしたという説もある。

 「池上スペシャル」はとても見ごたえがあったが、番組の中盤でボスニア・ヘルツェゴビナの紛争を現代の戦争として取り上げたのは頂けない。別番組として制作すべきだ。この生々しい現代の戦争体験者の話に、非常に胸が痛んだが、日本の敗戦記念日の今日、あの戦争の事実に絞って多く取り上げるべき。ロシアは9月2日を戦争終結日としていると、初めて知った。当時ソ連が、戦後に行った日ソ不可侵条約違反と、捕虜のシベリヤ抑留についても、日本政府は正したらどうか。

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 「初めは日本人と結婚することに反対されていた」、とNちゃんは言った。戦争の時インドネシア人は日本人にひどい目に遭わされたから。「でも、Cは違う。」Cくんは、にわかイスラム教徒になってNちゃんとの結婚を許されたのだ。Cくんの家で豚肉は食べられない。