7~9日のこと

 「えらい。」chosu-manmaの生まれ故郷と関西、松江や安来でも体が苦しい、辛いしんどい時に使う方言。「偉大だ」ということではないが・・・。身体の苦しみに耐えていて「偉大なり」、という意味なのだろうか。ははは

 7日夕方、仕事の結果が出た。がちょーーん、不採用。だがもちろん、三日間働いた分はもらえるが。あっけなく、弾んでいた心がぷしゅーーーっと萎んだ。
 毎日がんばったなあ、としみじみ惨めだ。

 ちらし配りは午前中に終えた。

 昼食後、睡眠主義の水木しげる先生に倣って、眠るが・・・・
 と、午後一時、突然Yさんが昼休みに近くの銀行に来たから、とやって来た。パジャマで応対。部屋は冬と春の服でごった返している。「ちらかっているのはウチも同じ。平気、平気」と。今回の仕事の話をして、大いに、笑いあったのだった。

 その数時間後の、不採用の判明・・・。どよんと、疲れが来た。

 8日一日安静に。明日のNHKマイルの予想。テレビ、予想紙記事ともアンカツ騎乗のダノンシャンティ⑬と横チンのサンライズプリンス④が二強、固い決着という。このところ重賞勝ちが続いている横チン。「⑬④を一、三着固定で、二着馬を組み合わせて三連単を的中させるべし」、との原良馬じいさんの予想に乗り、人気薄の第三の馬をchosu−pampaは、必死に予想。
 彼は、PCで過去のレースを何度も見ては、独自の競馬ノートを一日かけて作成している。あほやーーー

 不確実なのが競馬。適当に遊びとして楽しめばいい。

 
 chosu-manmaは、アンカツ頭で内田騎乗のサウンドバリアー、唯一頭出る牝馬(二キロ軽い斤量)に賭けることにした。内田は、ピンクカメオ(牝馬)で、このレースで初GⅠ制覇をしている。あの時は、道悪で大変な番狂わせ。ものすごい高配当だった。
 夢よ再び!アンカツがんばれ、内田、頼むぞお!

 夜、でかいボールを容器にして、缶詰のびわ入りマンゴー寒天を作る。自分バンザイ、と小さい旗を立てた。誕生日と結婚記念日を自分のために自作自演で祝う。
 
 9日。ものすごくすがすがしい快晴。絶好のレース日和。久しぶりに東京競馬場へ。
もたもたとchosu-pampaは、駅の隣の図書館へ行きCDを借りてから出発。嬉しいことに、chosu-manmaが、ずっと待っていた本も戻っており借りることができた。

 これは、縁起がいい。当たるぞ、当てるぞ。
競馬場近くの大国魂神社近くの公園で、おにぎりと半生ゆで卵で腹ごしらえ。二年前、大当りしたときと同じランチメニュー。

 木陰でおにぎりを食べると本当に気持がいい。風が飯粒の間に入り、おいしい空気も味わえるから、とラジオで聴いたことがある。きっと風の味なんだ。

 毎朝、泣いたり笑ったりして見ている『ゲゲゲの女房』をパドックで見ると、スラリとした美人で、まったく番組とは違う。クリーム色の薄い生地に、大きにな墨絵のような黒い大輪の花が、向かって左側の腰から胸に描かれているノースリーブのひざ上丈のワンピースを着ていた。髪もとても綺麗にウエーブしていた。清楚な女性だ。まぶしい紫外線の中で、帽子も被らず、素肌丸出しで笑顔を作る、女優業も忍耐勝負なのだ。

 比較的空いているので、見やすかった。あっという間に、レースが始まった。
1マイルレースは、2分にも満たない勝負。
けれど、熱狂して応援の声を上げるわれわれにとって、ゴール板までの時間は、何故か長い。

 「アンカツううう、いっけえええ。うちだあ、たのむぞおおおお」
chosu-manmaは、吼えた。

 やったーーー。やっぱりアンカツだあ。4コーナーを曲がりシャンティが一頭ぐんぐん抜け出してきた。しかし、内田は来ない。横ちんも来ていない!いかんぜよ!がくっ。
 馬券は、他のもすべて外れ。連敗記録更新。やってしまった。
 
 chosu-pampaは賢くも、アンカツ単勝のみ大的中だ、とほほ。

 おかずはコロッケにしておこう。