ものすごく悲しいことを聴いた

 Nちゃんが、写真が届いた、と電話をしてくれた。
 Nちゃんの話に、とても悲しくなった。
明るく笑いながら、たどたどしい日本語で話すのだが・・・。「夫の父親(夫が幼い頃離婚して別の家庭を持っている)も、母親も、去年末新築した自宅に一度も来ず、第四子Iちゃんの顔も見に来ていない。」「結婚に反対だったかもしれない。」と。「昨年2月インドネシアに住む実父が亡くなったが、行けなかった。」「Iちゃんは、上の子達と違い3日間も陣痛に苦しみ、へその緒がクビにぐるぐる巻いた状態で生まれた。」「近所の人が、上の子達を遊ばせてくれて助かっている。」「三番目のSを幼稚園に迎えにいってきたところだ。」と!

 日本人の嫁なら、実家で母にすべて産後の世話を受けられるだろうに。何故、ひとり息子が一軒家を持ったという快挙を見にも来ず、第四子誕生を祝おうともしないのか。お金が出せぬのなら、別に一円も出さなくても良い。顔を見たくないのだろうか。息子一家が、母のアパートを訪ねることはあるようだが・・・。

 孫達のめんどうを見たくないし、息子に自分も面倒見てくれなくて良いとのこと。

 無口でおとなしいNちゃんの夫Tくんの、底知れぬ孤独を思う。Tくんは、一切自分の父母の悪口を言わないし、そういうものだとして受け入れている。

 Nちゃんは、くよくよしたり、彼の両親を恨んだりしない。

 でも、聴いていて切なくなった。