ちょス飯の読書日記

国盗り物語』1

国盗り物語(一) (新潮文庫)

国盗り物語(一) (新潮文庫)

を読んでいる。後に信長の岳父となる若き齋藤道三の物語。まず、乞食坊主から、還俗し武士となり美しい後家をものし、京の大店油問屋を乗っ取り・・・「美濃を制し、天下を制したい」と稲葉山ふもとの旧友に会いに来るところまで読んだ。痛快な活劇だ。 すべてに謀略をめぐらし、ことごとく成功している主人公。ただ、坊主だったのでずっとお稚児さんしか知らず、女との合歓を知らぬので後家をものにする前に、その道の達人元遊女の尼さんに体験学習を請う、というくだりが愉快だった。艶っぽい場面も、司馬遼氏はよく書いているのだ。