初詣

神社へローカル線に乗ってお参りに行く。去年のお札と鏑矢〔破魔矢〕お守りをお返しし、新しいものを買う。一円だけお賽銭を投げ入れ自分のこと家族のことはもとより友人知人親類縁者、とくに戦闘地域に住むガザ地区のひとびとの無事と、世界の平和を祈る。
帰りは、もう午後二時だというのに、混んでいる蕎麦屋で、見知らぬじいさんばあさんと相席で天丼定食を食べた。あちち、揚げたてのなすびのてんぷらで口中火傷。思わず吐き出し恥ずかしかった。じいさんは、足が不自由だが杖を突き、三時間かけてばあさんとやって来たらしい。

昨年は、死に掛けの父のためにも、ここへ祈りに来たのだった。
「無事に死にました」と礼を言うのも可笑しいが・・・・・。祈ることで自分を宥め慰め。奮い立たせていたのだ。宗教は確かに「阿片」なのだろう。

次はお寺へ。弘法大使ゆかりの寺へも初詣に行く予定だ。