お礼参り 

 chosuが、就職の前段階だがある会社の研修を受講できるという知らせが来た。いつも祈ってきたのは、この子の就職。お稲荷さん、お地蔵さん、タケミカヅチの神。彼らのおかげに違いない。今朝9時半頃お礼に行く。今日は10円ずつをお賽銭とした。そして、どうかどうか来月から3ヶ月間、無事に遅刻せず通勤できますようにとお願いする。
 すると、帰り道にchosu-manmaは、はからずもあるおばさんを救うことになった。交差点で信号待ちをしていたら、太った不細工でコミカルなおばさん(妙に若作りの服装をしている)が、いきなり声を掛けてきた。
 後ろから音も立てずに近寄られたので、びっくりした・ゴルゴ13なら後ろから近づく者を殺しているところだが、「寒くなりましたね」と返事をすると、彼女はchosu-manmaがいつも歩いていることを見たことがあるそうだ。ふたりで横断歩道を渡り、しばらく歩くとおばさんが、「実は・・・変な男の人が自分の後をつけてくる。怖くなってあなたに近づいたのだ」、という。確かに青い服を着た小さい若禿げのおじさんが、付いて来ていた。「私の気のせいかも知れなけれど。私のことをジロジロ見て笑っている」という。もしかしたら、偶然後ろを歩いているだけかもしれないが、意味もなく人の後を付けて嫌がらせをしているのかも知れない。あるいは、認知症なのだろうか?一人笑いをしているだけなのかも。
 chosu-manma達が話し始めると、おじさんはすっと別の道に消えて行った。

 誰かの恐怖心を和らげられて、良かった。