ちょス飯の映画評

 『ダンガル』  ★★★★☆

 『きっと、うまくいく』『PK』に次ぐアーミル・カーン監督のインド映画。
 レスリングをしていた父親が、自分の獲得できなかった国際大会での「金メダル」を娘ふたりに獲らせようと、猛特訓を開始する。4人目のこどもも女の子だったから、諦めていたのだが、ある日長女と次女が近所の男の子と喧嘩して、非常に強いことに気づいてからの日々。

 単純明快で、途中インド国内優勝を果たした長女が、国のトレーニングセンターで訓練することになって父親の教えは、古いと言い出すのだが、・・・。

 観客はただ父親の夢を実現させるだけの熱血スポーツ根性物語なのか、と思い始めるが・・・。実は、・・・。

 レスリングの試合ひとつひとつが丁寧に、描写されていて、思わず力が入った。

 ただ、前出の映画日本があまりにも面白かったので、社会風刺も含めて、一般大衆が理解できて感動するものをつくり続ける、カーン監督の作品としては小粒である。故にマイナス1。

 実話を元に作られているとのこと、多くの女性、女の子がヒロインに勇気づけられレスリングを学び始めたとのラスト。実際の父親と二人の娘の姿、彼らの輝かしい成績も、最後に映し出さたが、涙が溢れてで画面がぼやけた。