ちょス飯の読書日記
『聖女の救済』 ★★☆☆☆
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/10/23
- メディア: 単行本
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テレビの犯人役は天海祐希で、こどもを産めない女の苦しみも描かれていたと思うが、原作では違っていた。
若き資産家の独身男性が、何人もの女性遍歴を経てキルト作家の女性と結婚するが、一年たってもこどもができなければ別れると決めている。そして、一年を待たずに、彼は別の女性を妊娠させて、妻に離婚を切り出すのだった。
彼は天涯孤独なので、どうしても自分の子供が欲しかったのだ。
トリックは奇想天外なものだったが、実際には不可能だと思う。また、友人が彼をめぐって自殺までしているのに、妻となった自分が幸せになれるとは、普通は思わない。
しかも、彼女は初めから自分が不妊症だと知っていた。
彼女が友人の敵を討つという動機のほうが、わかりやすい。
故に★ふたつ。殺人方法をあれこれ考えることは、大変だから。