ちょス飯の映画評

 『ホビット 思いがけない冒険』  ★★★☆☆

 指輪物語の前段の物語を映画化して、3本に仕上げた。
これは、長い。長過ぎる。
 ひとつひとつのエピソードがゆっくり語られる体だが、・・・。

 闘いのシーンも、長過ぎた。

 過酷な自然の美しい風景には感動したが、一方恐ろしい敵役の造形は凄まじく大迫力。

 日本では雨や水の神として縁起の良い生き物が龍だが、こちらの伝説の龍は悪をなすもの。言葉も発し人間の欲しがる黄金をだいて眠っている。

 小さな地を這う者たちが、英雄になったのは素晴らしかった。ただ、長すぎるので、マイナス1。

 『どら平太』  ★★★☆☆

どら平太 [VHS]

どら平太 [VHS]

 どら平太がかっこよすぎ。簡単過ぎる展開で、娯楽時代劇として安心して見ていられるが、・・・。

 山本周五郎原作、市川 崑監督なのに。もう、ひとひねりほしい。

 『かあちゃん』 ★★★★☆

かあちゃん [DVD]

かあちゃん [DVD]

 山本周五郎原作、市川 崑監督。人情時代劇。
 どろぼうをしに来た若者を、かあちゃんは救い家で養うことにする。何人もこどもが狭い長屋に暮らしているが、かあちゃんの子どもではないという。

 昔から、貧乏長屋にも困っている人を助ける人が居たのだ。ほろりとさせられた。

 勝野雅奈恵さんが、かわいらしく娘役を演じていて微笑ましかった。ほんの少しだけ波風はあったが、母ちゃんの信念で乗り越えたのだった。

 こんなかあちゃんが増えればなあ。

 意地汚い悪者もいない。ちょっと立派すぎるかな、かあちゃん。故にマイナス1。