11日、サーロー節子さんのノーベル平和賞受賞講演を聞く

 正確には、サーロ―さんの演説は現地時間で10日。翌日の夕刊で彼女の講演の全文を読んだ。映像はテレビでも紹介されたが、一部分だけを放映していたので。

 サーローさんは、72年前のあの朝そこにいた。同級生は殆どが即死したが、彼女は建物の中にいて「光に向かって進め」という言葉を聞いて、そこから這い出して生き延びてきたという。
 あまりに凄まじい体験を経たのに、今なお生きていてそして二度と同じ思いをさせたくない、とくに幼いこどもにと核廃絶の運動を続けてきたという。

 熱戦を浴びて肉の塊のようになってしまった甥御さんの死ぬときのことを語ったが、一体誰が自分の子供でなければ殺してもかまわないと思うのだろうか。

 どうかどうか、核保有国も核の傘に守られていると信じているわが国も、二度と被爆者を生んではならないというサーロ−さんたちの声を真剣に聞いてほしい。核兵器廃絶、使用禁止を世界中で実現しよう。