先輩来る

 chosu-manmaのただ一人の大学時代の先輩(60歳)Bが、昨日やって来た。
 彼女のこと、ずっと心配していた。しかし、様々な困難を気づかぬふりしてひょいひょいと飛び越えて、彼女はしれっと生きてきたようだ。
 彼女自身の物語に加え、3人の娘さんの物語、お孫さんの物語も波乱万丈なのだった。手紙のやり取りを山陰地方に住む彼女と続けてきたが、会って話してみると、もっと暗い黒いドラマがあった。初夏に下の2人の娘さんと北欧を訪ねた旅の話も、面白かった。こどものころから北欧に憧れがあったのだそうだ。

 

 東京に住む娘さんのところへ来ているからと、今回chosu-manmaタウンへも寄ってくれた。

 彼女の好きそうな地元野菜のレストランへ案内して遅いランチ。しかし、先輩だからと彼女が、代金を支払ってしまった。今までも、いつも会うたびに何かを食べさせてもらって来ていたから、今日こそはと思っていたのに。

 その後、わが家・小人マンションに来てもらい、この日午前中に喘息の通院を済ませて自宅に待機していたchosu-pampaにコーヒーを淹れさせて・・・。昼前に買ってきてあった、地元人気店のロールケーキを出すとBは大感激をするのだった。
 「Bさんいらっしゃい」とホワイトチョコレートのプレートに文字を入れて、ケーキの上にのせてもらったから。
 ははは

 そんなことに、それほど感激してくれるなんて。Bが、こどものようにむしゃむしゃとケーキを平らげてくれて嬉しかった。

 chosu-manmaは、小学生のこどものように、彼女に自分の描いた絵を次々と見せて感想を聞こうとするのだった。

 Bさんは、はじめの予定より2時間遅れで13時半にやって来た。一つしかないアパートの鍵を、娘さんが持ったまま職場へ出かけたことに自分が出かける段になって、はじめて気づいたという。
 その鍵を彼女の職場まで取りに行き、戻って施錠してハアハア言いながら、その報告をした。笑っているような、泣いているような声だったが、彼女は、鼻をすすりながらやって来て、17時08分のバスで帰って行った。

 Bのお土産
 手製の干し柿3個。カルビーで当たったまな板。彼女の故郷の銘茶。即席しじみ汁一個。食器洗い用のものすごく使いやすい赤い手袋。

 chosu-manmaから
 来訪記念に、chosu-manma手創りの赤ちゃん(彼女のサードグランドチャイルド)のためのタオル地のさかなのおもちゃ(鳴き笛入り)ちび人形、これは以前からずっと家にあったもの。プチお菓子セット(地元ゆるきゃらの刻印されたマドレーヌなど)

 素直なBは「海老鯛だ、海老鯛だ」と喜ぶのだった。
 先輩の眼鏡とchosu-manmaの眼鏡フレームが偶然、アラレちゃんメガネだったことに驚いた。今、流行っているのかな。