ちょス飯の映画評

 『アフリカの女王』 ★★★★★

 キャサリン・ヘップバーンハンフリー・ボガードがどんな俳優だったのか、私は一切知らなかった。
 この映画はふたりとも、初老になってからのものだったが、若者がこれをやっても、つまらない。
 このアフリカの女王が何なのか、それが主役だ。
 絶体絶命のピンチの大団円が、ハッピーエンドで溜飲が下がった。しかし、どこかできっと事態がどんでん返しになるはずだと期待していた。

 キャサリンは、それほど容姿が美しいわけでもないが、その表情、演技力、頭の良さと力強さにわくわくした。キリスト教牧師の兄を助けてアフリカの奥地の教会に居た、オールドミスの役どころだった。しかし、乙女のようで恥じらいも見せる。そこが、かわいらしかった。
 ジュリーの歌にある「ボギーボギー、あんたの時代は良かった」あの、ボギーを初めてこの映画で見たが、こ汚い顰め面のおじさんが、だんだん彼女によって変わっていく。
 2人が恋をして行く物語でもある。
 
 アフリカの女王は誰でしょう。