桃の節句

 友人の娘が二回目の節句の日を迎えた。
 chosu-manmaはその娘に似たお人形をプレゼントしようと、2日前にふと思いついた。午後二時の訪問時刻まで、必死に着せるものをひと針ひと針、縫った。

 ねんねのときに一緒に眠ってくれるお人形を。だから、ピンクと白の細かい格子柄のサッカー木綿生地でパジャマとナイトキャップも縫って、着せてあげた。
 ブルーマーというか、長いパンツも白い木綿生地で縫い、裾には、白い木綿のレースを縫い付けた。レースの穴に紺色の細いリボンを通して、片足づつ、くるぶしのところで縛って蝶結びを作った。ふふふ、パジャマの下にかわいい下着とこのももひきを履いていることを、まだママは知らないだろう。うししし

 また、ワンピースやいろんなものを縫って上げるよ、というと「ママは、勿体無いからいいです、だって、売り物でしょう?」と言ってくれたが、3年くらい前はせっせと作って売っていたが、「これは○子ちゃんのために作ったのだから、気にしないでね。ほら、」とパジャマに刺繍した○子の文字をママに見てもらった。
 「今、作り方を教えてほしいという、おばあさんに教えているので、実際に腕が鈍っていないか、教えられるかどうか、やってみた再出発編のお人形なの。」

 ○子ちゃんは、アンパンマンが大好きなので、アンパンマンみたいなまあるいお顔に仕上げてみた。ママの好きな赤い色のリボンで、ツインテールの女の子にした。
 
 自作の○子人形と○子ちゃんと、12万円の二人雛と一緒にポーズを取り撮影して貰った。

 うれしいひな祭りだ。