≪12日友人に会いに≫

 猫の写真展を見に行って、友人と久しぶりに会う。

 彼女は、61歳の非正規社員だが、稼いだ金は海外旅行や趣味に使うのだという。しかし、何度も聞いたのは家が2軒あるが、人を招けないこと。それはごちゃごちゃだからとか、かび臭いからだとのことだった。

 行かせてほしいとも言っていないのに。

 また、繰り返し彼女が話すのは、美大を卒業しているということだ。どんな作品を作っていたか、見せてほしいといっても、それは見せてくれない。有名画家が学長だったから彼の名の卒業証書がほしかったという。
 chosu-manmaが持参したスケッチブックの絵を彼女に見せると、ノーコメントなのだった。悪いところを指摘してくれても良かったのだが。

 もしかしたら、余り上手なので愕いたのかしらん。白鳥麗子のようなchosu-manma。

 そして、刺繍を習っているが、これも有名な先生だから習っているというのだった。どんな作品か見せてほしいというと、スマホの画像に保存していないという。

 3月にはベトナムへ、ご子息と2泊3日のツアー旅行で行ったそうだが、どのような出会いや感動があったのか、そもそも何故そこへいったのかと尋ねても、テロがあるのでヨーロッパへ行けなかったからとか、不潔な屋台は見たくないし、あまり面白くなく、ヒルトンホテルが良かったとのこと。彼女の友人達も、ヨーロッパへ行けないから彼の地へ行っているという。

 なあんだ。

 ボンビーで、帰省費すらママならずましてずっとバカンスなしの生活のchosu-manmaだが、お金が有り余っていても、彼女はそんなに楽しそうではないではないか。
こっちの方が、なんと心楽しく生活していることか。金はないが、時間はある。

 好きなことやって、遊んでいられて家族とはなんでも話して、愛し合っていて・・・

 自分の幸せに気付かされた。