ちょス飯の読書日記
『夜行観覧車』 ★★★☆☆
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/06/02
- メディア: 単行本
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ただ、街の中の高級住宅街に住む人々が、新入家族を小さい家だとあざ笑ったり、貧乏を揶揄嘲笑したりする現実が、恐ろしかった。本当のことだからだ。
自分の収入に見合った土地、家に住み周りともうまく暮らしていた一家が、その家の主婦の「ひばりが丘に住みたい」と言う、虚仮の一念を止めることが出来ず、娘を逆上させていく。母に強いられて、ひばりが丘近くにある一流女子中学校への受験に失敗し、公立中へ通うが、高級住宅街にひときわ小さな家に暮らすことが知られて、いじめに遭う。
暴れて、物を叩きつけ、母親の大切な家の中で暴れて泣き喚く娘。しかし、事件はお隣の医師宅で起きる。
そのまたお隣のポシェットばあさんが、あくどそうに見えて、一番活躍する常識人だった。彼女を、夏木マリが好演していた。
やはり、ドラマの方が非常に細やかな演出、原作を大きく膨らませていたので、これは★3つに。
『ホテルローヤル』 ★★★☆☆
- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/01/04
- メディア: ハードカバー
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侘しくて、寒々とした。
しかし、掃除婦のミコの悲哀と救いの章「星を見ていた」と親に捨てられた不潔女子高生の「せんせえ」の章、たくましい主婦の「バブルバス」の章、最後の「ギフト」章は最後に救いがあった。
登場人物がぶすでさえない女性ばかり。男もあまりかっこよくない人ばかりだったので、もう少し花があっても良かった。
故に★3っつ。