義姉元気

 子宮頸癌手術から半年、抗がん剤の効果があったかどうか、再発がないかの検査に付きそう。

 頼まれたわけではないが、抗がん剤放射線治療はさぞ大変だったことだろう、chosu-manmaは、彼女の回復を祈ることしか出来なかった。故郷から遠方に住んでいて、交通費すらママならぬ貧乏暮らしをしているから。また、chosu-pampaに、母が娘にひどい仕打ちをするに決まっているからと、止められているのだ。

 しかし、義姉のためならえんやこらー。

 兄がchosu-manmaとは、父の死後縁を切っているので母のアパートに宿泊させてもらう。母の様子も見たかった。
 ただし、義姉に異常に腹を立てているので、母には秘密。

 4日間の滞在中、一日は移動。次の日は母と一日一緒にいた。何処かへ行きたいのなら、友人がタクシー代わりになると言ってくれていたが、「どこへも行きたくない」という。

 3日目。友人が病院まで送迎してくれ、検査を待つ間義姉も世間話に興じて、落ち着いていた。

 初めて主治医に挨拶をすると、なかなか優しそうなベテラン医師だった。

 どうかどうか、一週間後に出る結果が良いものでありますようにと、祈る。


 昼から勤めに出る友人と昼食後に別れて、イオンで義姉に選んでもらった洋服をプレゼントした。苦しい闘病中を讃えて。そして、次に来るかもしれない厳しい戦いに備えて。クリスマス会や教会へきて行くと良いよ、と妹のchosu-manmaは、はしゃぐ義姉を可愛く思った。素直な義姉。どうかどうか、神様彼女を救いたまえ。

 安いワンピースだが、なかなか上品で着易い物だった。義姉はLLサイズになってしまった。結婚した時より30kgは増大したのではないだろうか。


 さて、父の仏壇のある兄宅へ行くと、ゴミ屋敷のままだった。すこしづつ元気になったら、綺麗にしていけば良いよ、といったものの・・・。
 お仏壇に水とお花をお供えした。母は義姉に会いたくないので、父の仏壇にお参りになかなか行かない。

 トイレを借りると、あまりの景色!
 公衆便所よりすさまじい汚れ具合だった。なぜか、便座の前の部分にも、うんこが・・・。誰も掃除しないとは、こういうことなのか。

 トイレの神様、どうか綺麗にしますから、義姉と兄一家が幸せに蒸らせるようにお願いします、と念じながら必死に磨いてきた。

 廊下を歩いて、つめた!!と思ったら、飼い犬が小便をもらしている。水溜りに、足を踏み入れてしまったらしい。靴下を借りて帰った。