アイヌの人々の本

 を片っ端から読んだ。

 日本の先住民族の知恵、勇気、生延びる力に感服した。

 何故、わたしたち和人は先住民族の素晴らしさに気付かなかったのか。あまりに酷い仕打ちをして来た。

 しかし、『先住民族 アイヌ』著者 多原 香里氏の指摘どおり、明治政府は北海道をロシア領とされないために、対ロシア政策としてアイヌを日本人として数えたのだろう。
 すべて国民は平等の権利を有すると憲法で明記されているはずが・・・。
 アイヌは日本人だが、土人であると見なして。

 アイヌは鉄器は、古来より和人や中国人から物々交換で手に入れていたというが、厳冬を生き抜くその知恵に畏敬の念を持った。
 毒矢を使った海、山での狩猟、交易に丸木舟で大海を渡るなど、その勇気はどうだ。
 自分達が食べる以上に自然の恵みを奪取しないという、世界の先住民のと同じ世界観。すべてのものに神が宿る、神をもてなしあるいは、神に意見し、説教をする。目に見えぬものの存在を、尊び信じる人々。

 知らないことが、57才になってもまだまだあるのだ。