スコットランド独立ならず/ちょス飯の読書日記
スコットランドの独立は、国民(地域)投票の結果、反対派が勝利した。
もし、選挙で日本も各県が独立できるようになったら・・・どうなるだろうか。
国が無くとも、地方地方で自立していけるだろうか。支援は欲しいが、干渉や不利を押し付けられるのは、嫌だ、我慢なら無いと考えるのはどの地方も同じだろう。
『やっちゃれ、やっちゃれ!__独立・土佐黒潮共和国』★★★☆☆
- 作者: 坂東眞砂子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/07/14
- メディア: 単行本
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作者坂東の高知愛に満ちた、小気味の良い辛口のおとぎ話のような物語。
物語では、高知は長年の財政難と中央集権を嫌い、住民投票の結果独立を宣言するが、憲法発布のお祝いの最中の爆弾テロをきっかけに真の独立を果たす。
外国の独立運動を支援したくて、傭兵になる日本の元自衛官達がいる。おばさんが大活躍するところや、未亡人のおばあさんが不倫の果てに、遂に妻を亡くしたじいさんと結ばれる件は、かわいかった。
高知新聞に連載されていたものに加筆したというが、彼女の作にしては毒がなく、あっさりで肩透かし。
独立すると、まずガソリン電気が不自由になる。日本国からの輸入物は高騰する。皆が、明治時代の不便な暮らしに戻ったようになり、林業、農業に従事するところが、リアルだった。