ちょス飯の読書日記
『隠された刻』 ★★★☆☆
- 作者: 坂東眞砂子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/02
- メディア: 単行本
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太平洋戦争末期に、日本でも原爆を作ろうと福島の鉱山でウランを採掘していて、既に二個小型原爆が出来ていたという。
架空のお話。
南太平洋の小島イリアキに伝わる砂絵の予言を、調べていくと・・・。明治時代にニューカレドニアのニッケル鉱山の工夫募集で日本からも応募者がいたという。
飛騨出身の、ばくち打ちの男が鉱山から金を盗み女郎屋の女将を殺して逃げ、やがてイリアキの酋長となる。
人類の未来を予言した砂絵を調べに来た日本のテレビ局の男は、しょっぱなからあっけなく死んでしまうが、魂はさまよっている。
真砂子ワールドのオーソドックスな作り。
一章ごとに、現在と過去が現れて読み辛い。これは急いで書かれたのかな。もっとひねりがほしい。
丸福金貨は、本当に山下奉文大将がどこかに隠したのだろうか。宝を探すものは世界中にいるが、必ず殺し合いとなる。これは、いかん。
『ワンピース』のひとつなぎの財宝は、見つけたとき奪い合いになって死者が出るというものでは、ないと思うが。