ちょス飯の読書表

 『イティハーサ』第一巻   ★★★★★

イティハーサ (1) (ハヤカワ文庫 JA (639))

イティハーサ (1) (ハヤカワ文庫 JA (639))

 舞台は

古代の日本なのか、目に見えぬ神と、目に見える神のいる時代の物語。

 絵は平凡だが、「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」がテーマの壮大な物語。

 真の言葉が、音で表せないのか、記号で表されているのは惜しいが・・・。擬音でも良いからカタカナで表記して欲しかった。

 登場人物の服装から、日本の神話時代のようだが、目に見えぬ神を信じて平和に暮らすひとつの村が、突然襲撃され子どもがさらわれる。
 
 その村で生き残った3人が主人公達。目に見える神が2種類あり、ア神は善、イ神は悪。イ神とその信徒達がが、次々に目に見えぬ神を信じる村を壊滅させるが、それを食い止めるのがア神とその信徒たちの軍だ。

 いきなり、ア神のりっしん様が現れて驚いた。

 女戦士のアオヒコへの愛、きょうだいとして育った、タカヤとトオコの不思議な力・・・。

 そして、村の宝が、太刀と鏡と勾玉の首飾りだったこと・・・。結界としての鳥居。

 二巻が楽しみだ。