ちょス飯の読書日記
『かたちだけの愛』★★☆☆☆
- 作者: 平野啓一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/12/10
- メディア: 単行本
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淫乱女だと後ろ指を指される、美貌の女優が交通事故で片足を切断する。彼女の義足のデザインを頼まれた、工業デザイナーと恋に落ちる。
誰かを愛する自分を、愛することで主人公・デザイナーは、身持ちが悪く子どもの頃に自分を捨てて家を出た母を許す。
男性遍歴があり、ヤクザまがいのプロデューサーの愛人でもあった美しいヒロインも、彼によって救われていく。
彼女が、失意の底からゆっくりと立ち上がり、リハビリに耐えて、遂に義足でファッションモデルとなり、颯爽と歩く場面は、素敵だったので2☆。
何か、思わぬどんでん返しがあるのでは、と心配しながら読んだ。
不安を覚えさせ、回りくどく、説教臭い書き方だと思う。